アレルギーの理論と実践

アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息、鼻炎、結膜炎などアレルギー疾患に対する理論的考察と具体的実践

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因果関係と相関関係

 さきほど相関関係と因果関係という言葉を使いましたが、これからもこの二つの概念が出てきますので、一応簡単にではありますが説明しておきます。
 「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺<ことわざ>をご存じでしょうか。
 「風が吹くと砂埃で盲人が増え、盲人は三味線を弾くのでそれに張る猫の皮が必要になり、猫が減って鼠が増え、鼠が桶を囓り、桶屋が繁盛する」や「風(台風)で沢山の人が死に、桶屋(棺桶屋)が儲かる」など色々なものがあるそうですが、これらに共通していることは、風が吹く事と桶屋が儲かるという二つの事象の間に関係性があるということです。このような、原因と結果や現象間にある関係を因果関係と呼びます。
 そして最初の例ではあまりにも現象の間が長く、論理的な因果関係はあるかもしれませんが、風が吹くことと桶屋が儲かるという二つの現象には誰もが大した関係ではないだろうと思うわけです。でも逆に二つ目の例では誰もが納得するでしょう。
こういったように様々な現象にどれほど数量的な関係があるのか、それを相関関係と呼び、統計学を用いて調べることができます。このような手法は疫学調査において、病気とその原因を特定したり、その関連性がどれほどあるのかを調べるのに幅広く利用されています。


 疫学調査の最も身近な例を出してみますと、喫煙でしょう。
タバコを吸うとガンになるかを知るのに、発癌性物質が含まれていれば有毒で、化学的因果関係があることはわかります。ですがタバコ以外にも癌になる要因はいくらでもありますし、発癌性を試験管レベルや動物実験で調べても実際に人体の中で同じように起こるかどうかはわかりません。
 つまり本当にタバコを吸うこととガンになることの間にどれほど相関関係があるかはわかりません。それを知るために十分なサンプルを採って、相関関係を調べることでどれくらい有害かわかるのです。現在タバコが先進諸国のほとんどで喫煙者が肩身の狭い思いをしているのも、この科学的手法によってはっきりと因果関係と相関関係という関係がわかっているからなのです。

 さて因果関係があっても、相関関係があるかどうかはわからないという例を出しましたが、その逆はどうでしょうか。相関関係があれば因果関係があるのでしょうか。
 例えば身長という数値(もしくは現象)と体重という数値の間には誰が考えても相関関係があることはわかります。身長が伸びれば体重も増えますし、体重が増えれば身長も増えます。ではどちらが因果関係において、原因であり、結果でしょうか。体重が増えたことが原因で、結果は身長が伸びることでしょうか。身長が伸びたことが原因で、体重が増えたことは結果でしょうか。考えてみればわかりますがどちらの間にも因果関係が無条件に与えられているわけではなく、私たちの体型や体格、体を構成する成分が同じで、その結果として、二つの数字(現象、事象)である体重と身長に相関関係が生まれたことになります。
この相関関係が約束されているのは別の因果関係があるからなのです。もし私たちの体が一定でなく、軟体動物のように自由に変形するとか、あるいは成長する過程で昆虫のように変態してしまうのであれば、身長と体重の間に相関関係はなくなります。
よってある二つの事象に疫学調査などから相関関係が見つかっても、その二つの事象の間にはより具体的な因果関係があるとは限らないということです。相関関係が統計的に正しいと保証されているならその保証している何かを見つけてこなければなりません。
このような思考様式が多くのアレルギー諸説に欠けています。
例えば、近親者にアレルギー患者がいると高い確率でアレルギーになりやすいなどの情報を目にしたことがあると思いますが、これはあくまで疫学調査として相関関係があるということがわかっただけであって、遺伝的なものがあるということの証明にはなりません。遺伝子に特定したいのであれば、生活環境の異なる一卵性双生児のアレルギー発生率などでなければなりません。
 また遺伝的なものがあったとしても、アレルギーアトピーが遺伝性の疾患かどうか考えてみる必要があり、それをしていないのがアレルギー諸説野中にある問題なのです。

言葉の定義

 本書において独特な言葉遣いに関する約束事である、言葉の定義について述べておきたいと思います。
 以前、陰陽師というのが流行し映画にもなりました。陰陽師が活躍した日本の平安時代に限らず、昔の人達は病気が『悪霊』のせいだと考えていました。現在の科学ではそれは完全に否定され、微生物、ウィルスなどの病原体、遺伝など様々な要因があることがわかっています。しかしだからといって当時の悪霊という考えを全て無視していいかというとそうはなりません。
 なぜなら当時の人たちが考える『悪霊』のイメージのなかには
1、『悪霊』は見えない。
2、『悪霊』は人の口から出入りする。
3、『悪霊』は人を病気にする。
4、『悪霊』は空気中を漂い、人にうつる。
というのがあります。
 この四つの悪霊の性質の『悪霊』という部分を『ウィルス』という言葉に置き換えてみてはどうでしょうか。飛沫感染するインフルエンザウィルスもこの条件も完全に満たします。つまり悪霊と呼ぼうがウィルスと呼ぼうがこの四つの条件に関して同じなのです。これは特別な物の考え方ではありません。

 数学のユークリッド幾何における公理でも同じ考え方をします。ヒルベルトがユークリッドの公理にある『点』、『直線』、『面』という言葉を『コップ』、『椅子』、『机』という言葉にかえても問題ないと言ったことと先ほどの『悪霊』の例えは全く同じ事なのです。
 このように言葉の定義が明確なればそこから論理展開でき、『悪霊』の性質から、悪霊とはなにか、そしてその治療法や対処法はどうすればよいかを知ることになります。例えば『悪霊』というものがなんであれ、上のような性質を持っているのであれば、患者の隔離などが論理的な解決策なはずで、そこから祈祷などの治療法は生まれてきません。もちろん祈祷という行為になんら効果がないといっているのではありませんが、少なくとも『悪霊』の定義からはそのような治療法を導くことは不可能でしょう。(悪霊の定義に、「死骸から『霊魂』が抜けて、病気を引き起こす『悪霊』になる」という条件を加えると、『悪霊』を祈祷かなにかで成仏させて『霊魂』にすれば、病気が治るという論理は通るでしょう)
 またアレルギーの『原因』が様々な仮説からどのような性質を持つものでなければならないかを逆算することも可能で、例えば『悪霊』が見えないで空気中を漂うのは十分に小さいからだなどといった感じです。
 このようにアレルギーに関して議論する際にもアレルギーの『原因』がもつその性質から推理してゆくことは無駄ではありませんし、むしろ『原因』を特定できなくても治療法を考えることもできるということを示すことが本書の目的となっています。 

ストレスと悪霊

 先ほど、ウィルスと悪霊を比較し考えてみました。
さて、こんなことしても幽霊なんていないと思っている人が多いはずの現代において、悪霊の議論は笑い話のようにさえ感じることでしょう。
 しかし、本当に『悪霊』は過去の遺物となっているでしょうか。確かに「悪霊が取り憑いて病気になった」なんて言う人はテレビの中くらいでしか見ません。これはテレビが過去の遺物になっているからでしょうか。

 アトピーアレルギーの原因が悪霊のせいではないことは確かでしょうし、一般的に見ても悪霊だと言う人はいません。しかしアレルギー性疾患の原因を「ストレスだ」という医者や患者は大勢います。しかし本当に「ストレス」なのでしょうか。「ストレスだ」という人々のいう『ストレス』とは一体何を指しているのでしょうか。
 アトピーアレルギーが現代になって増えたのは明白な事実ですが、『ストレス』は現代になって増えたのでしょうか。むしろ昔の方が飢餓や貧困、戦争など昔のほうが『ストレス』は多かったのではないのでしょうか。
 ここで百歩譲って、現代社会は『ストレス』が蔓延したとしましょう。確かに自殺者等も増えていますので、大人にとっては『ストレス』があるのかもしれません。
 では学校や会社という社会で受けた何かを『ストレス』だとしたならば、乳幼児に見られるアトピーアレルギー疾患は一体なにが原因なのでしょうか。それも『ストレス』でしょうか。

 さらに百歩譲って、乳幼児も『ストレス』が原因としたら、犬などのペットや猿にまで広がるアトピー花粉症などのアレルギー疾患は『ストレス』が原因なのでしょうか。一体、この動物たちの『ストレス』とはなんでしょうか。そして彼らのストレスは増えたのしょうか?
 ここまで来ると、明らかに『ストレス』がアトピーアレルギー疾患に関係しているというのは、非論理的なものであるということが簡単におわかりいただけるかと思います。そしてストレスと安易に口に出していた人は自分の中に、昔の人と同様に『悪霊』という概念を使っている事に気付いたかと思います。
 この言葉の用い方は漠然、曖昧、デタラメ、いい加減、など様々な形容をつけたくなるほどのものです。何かを言ったつもりで何もわかっておらず、病気の原因を何か適当に作り上げた概念のせいにしています。

 さらに反論として、『ストレス』だけではなく「複合的要因だ」という言い方も同様に漠然としていて、一体何を差しているのはわかりません。そもそも複合的でない事象などはほとんどなく、複合的要因ならばその繋がりを具体的に示さない限り、「ストレス」といった言葉となんら変わらなくなります。
 そして「ストレス」、「遺伝」、「複合的要因」というものの言い方は、どこかで植え付けられたイメージに振り回されている思考様式であり、これが問題の本質を見逃すことになっています。

アレルギーの理論と実践

 でじたる書房Ver0.3を出版

本に関する情報、説明紹介文

 Ver.0.1まででアトピー性皮膚炎、アレルギーの患者を取り巻く現状を挙げ、世間一般に広まっている誤解を否定すると共に、なぜ現代においてアトピーアレルギーの患者が増加した原因を考察するための状況を分析しました。
 Ver0.3では、Ver0.1の状況分析から、まずアトピーの原因となる化学物質、言い換えると容疑者をまず挙げて、その容疑者とアレルギー花粉症との関係、アトピー性皮膚炎のみならず美容(特に乾燥肌、敏感肌、混合肌がなぜ増加するのか)などの状況証拠やアリバイを考察します。
 そしてその余罪等を推測してゆき、ダイエットを必要とする肥満、生活習慣病、メタボリックシンドローム、慢性疲労症候群、低体温など様々な問題に対する警鐘。
 そして実践編では理論編を基に、具体的に何をしなければならないか。
 といった内容で、タバコ水俣病などの社会問題化した事例と同じくらいスキャンダラスです。(個人的には大塚製薬を訴えたい)
 これを読んでいただければ、アトピーアレルギー疾患などは治ると自負しています。

 注意点としましては、栄養学、生化学くらいは知っておかないと、何が言いたいのかわかんないかもしれません。

(本当は「アトピーの理論と実践」として書き上げるつもりでしたが、だんだん話が広がりすぎてしまいました φ(._.;)
Versionもアトピーだけなら0.7くらいでもいいかと思ったのですが、
被害の範囲が広く、書けば書くほど下がっていくしw
 なんかそのうち「生活の理論と実践」とかになりそう・・・)

 理論編 約90ページ
 実践編 約50ページ

抜粋

目次

はじめに 2
理論編 8
私の病歴 8
アレルギー諸説と消去法 10
ダニアレルギーと洗濯用洗剤 12
アレルゲンがゲンインか 16
有害なアレルゲンと無害な抗原 20
言葉の定義 22
栄養説と歴史的事実 24
アレルギー疾患と分類 26
素因と米アレルギー 28
免疫と同値類 33
過剰衛生説は正しいのか 38
バケツと確率 42
アジュバントと免疫毒物 44
胸腺と環境汚染 46
萎縮と水俣病 48
環境汚染という仮定にある矛盾 50
アトピー発症の引き金 52
現代の油脂 54
サリドマイドと油脂 56
アレルギー諸説の再検討 59
痒みとアトピー 67
サビと脂肪 69
慢性疲労症候群(CFS)について 71
DHEA-S 73
容疑者と状況証拠 75
単独犯なのか 77
アレルギーの一般化 79
化学物質過敏症、シックハウス症候群とアレルギー 81
アトピーアレルギービジネスと問題の解決 83
資本主義と民主主義 85
対症療法と根治療法 87
アレルギーの根源 89
理論編の最後に 90
実践編 91
まずは病院へ 91
初めてのアレルギー血液検査 93
アレルギー治療薬 97
アレルギーに関する対処方法の分類 98
最初にすべき対処法 99
脂質の解毒 103
塩と油 107
アトピーの痒みと乾燥肌 111
石鹸生活の実践 113
皮脂の張り替え 116
理想はジャムと発酵 118
アレルゲン除去について 121
家電製品全般について 122
全自動洗濯機と食器洗機 124
水道水と浄水器 127
睡眠と自律神経系 130
食品とアレルゲン除去 131
健康食品に対する独断と偏見 133
アレルギーを生み出さないための社会的責任 137
おわりとして 140


 理論編90ページ中の前半の約50ページ分はアレルギーの理論と実践Ver0.1として公開中

このブログについて

 このブログはアレルギーの理論と実践を書き上げるにあたり、アイデアなどをメモ、独り言、また一般に言われているアレルギー、アトピーに関して批判、解答に繋がるヒント、書籍に書ききれなかった詰まらない補足説明をすることを目的としています。

 そして本格的にver0.1で問題提起
Ver0.3以上で問題に対する解答と解説しています。

アレルギーの理論と実践Ver0.1

 1/3ほど公開。リンクに入れておきます。

 んーなんとかXHTMLに準拠させたけど、Firefoxで見たら広告がすごいところにあるし、いまチェックしたら、大嫌いな和田アキ子と島田紳助コンビのリーブ21の広告が挿入されてる・・・ 最悪・・・
 リーブ21のような企業やパチンコやタバコなどにろくでもないものにお金が流れるから、経済がよくならないし、ワーキングプアーのような問題が起こるんだ〜 
 

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質問 アレルギーと慢性疲労症候群(CFS)
アレルギーで慢性疲労症候群だ
アレルギーでCFSでない
アレルギーでないがCFSである
アレルギーでないしCFSでもない

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